
今回は前回紹介が出来なかったフィルムシミュレーションについてです。
フィルムシミュレーションについて
富士フィルムのカメラ独自の機能としてフィルムシミュレーションがあります。電子的にフィルム写真のような風合いを出す機能なのですが、フィルム時代を知る身としては非常の魅力的な機能なのです。
さらに、富士フィルムの上位機種はこれを模して背面の小さな液晶にフィルム名が表示されるようになっています。これは昔フィルムカメラの裏蓋にはポケットがあって、今どんなフィルムが入っているか分かるようにフィルム箱のフタをちぎって入れていたんですが、これを模しているわけです。芸が細かいですよね。
それはさておき、X-A5のフィルムシミュレーションには8通りのモードがあります。一般的な色表現のスタンダード、鮮やかなビビット、鮮やかさを落として柔らかめな階調のソフト、フィルム調のクラッシッククローム、PRO Neg/hi,std、モノクロ、セピアの8つです。
フィルムシミュレーションで撮った画像の例
これはJPG、RAWどちらにも適用可能です。RAWデータにしておけばRAWファイルコンバーターで後から変えることもできます。EVF(電子ビューファインダー)や背面液晶モニタでは細かいニュアンスが分かりづらいのでわたしはもっぱら編集ソフトの方で調整しています。
フィルムシミュレーションの制限
ただ編集ソフトを使っても選べるのはX-A5本体に搭載されたフィルムシミュレーションモードしか適用できないようになっています。例えばX-T30で選択可能なETERNA、ACROSSはX-A5で撮ったRAWデータには適用できません。
まとめ
このフィルムシミュレーション、使いこなすのはなかなか大変です。撮影時に仕上がりをどうしたいかイメージできていないとどれを使ったらよいのかがなかなか分かりません。今のところ撮影する時にはRAWのスタンダードで撮っておいて撮影した写真に合いそうな効果を後から見繕って編集ソフトで変更するか、色合いが好みのクラシッククロームかPRO Neg./stdあたりを選んだりしています。もっといろいろな表現ができるといいのですが。